レバノンの国営メディアによりますと、イスラエルとの海上の境界画定に向けた協議はアメリカの仲介のもとレバノン南部・ナクラにある国連施設で14日始まりました。初日は1時間ほどで終わり、次回の協議は28日に行われるものとみられます。
両国が面する東地中海では近年、天然ガス資源が相次いで見つかり周辺国の開発競争が激化。レバノンとイスラエルはおよそ860平方キロメートルに及ぶ海域について、それぞれが自国のEEZ=排他的経済水域だと主張し対立しています。
ガス田の事業化は外貨取得に直結するため、国債の債務不履行による通貨の暴落や大規模爆発で苦境にあえぐレバノンにとっては早期の開発を行いたい思惑があります。